
「読書会って本を黙々読む場所?」
「そもそも読書会ってどんな種類があるの?」
読書会と聞くと、参加したことのない方は「口数少なく本をもくもくと読む集まり」と思うかもしれません。
しかし、「口数少なく本をもくもくと読む集まり」と思ってスルーしてしまった場合、あなたは大きく成長する機会を逃してしまうかもしれません…
また、読書会のコンセプトや形式の違いを知らずに参加すると「期待していたものと違う…」と思うかもしれません。
今回は読書会のコンセプトと読書会の形式の違いや初参加の方にオススメの形式についてまとめてみました
読書会とは「本をテーマに将来の準備をする場」
読書会の定義は「本をテーマに将来の準備をする場」です。
しかし、この定義だけでは各場所で開催されている読書会をイメージするのは難しいでしょう。
なぜなら、読書会は勉強会としても優秀であり、出会いの場としても優秀であるので、読書会というコンセプトだけ見てもイメージするのは難しいのです。
読書会が勉強会・出会いの場として優秀な理由は下記の通りです。
- 勉強会としての読書会:読書の効用が圧倒的に高まる
- 出会いの場としての 読書会:初めましての方でも気軽に話せて、すぐに打ち解けられる
読書会についてイメージしやすくするために、勉強会としての読書会と出会いの場としての読書会についても解説したいと思います。
勉強会としての読書会「読書の効用が高まる」
読書会は勉強会の場としても非常に魅力的です。
勉強会としての読書会は、本をテーマにお互いに学んだこと・感じたこと・本とリンクする自分の経験や体験をお互いにシェアします。
10人集まれば10人それぞれが多様な経験を持った人が集まります。そうすると、交流を通して多様な知恵や経験を学ぶことができます。
一人の読書では知り得なかった人生経験、知識、視点を得ることができるため、一冊の本から学べることが圧倒的に増えます。読書の効用が圧倒的に高まるのが、勉強会としての読書会です
読書会の開催方式・本の選び方による違い
読書会とは「本をテーマに、参加者同士でコミュニケーションを交わし、多様な知識や経験を吸収することで、将来の準備をする場」でした。
しかし、読書会のコンセプトを知ったとしても読書会で有意義な時間を過ごせるとは限りません。
読書会にはある程度の開催方式の違いがあり、方式の違いを理解せずに読書会に参加すると「期待していたものと違った…」となる可能性が高いです。
それでは、読書会の開催方式や本の選び方による違いを見てましょう。
読書会の開催方式の違い
読書会の開催方式は主に「発表型・輪読型」という形式があります。下記に図で書いてみました。

発表会形式の読書会
発表型の読書会は本かを通じて得た知識、経験をお互いにシェアし合う方式の読書会です。多くの読書会はこの方式で開催されています。
さらに発展させたものだと、ビブリオバトルという形式もあります。
ビブリオバトルとは、発表型の読書会の後に、参加者で投票を行い、「どの本が一番読みたいか」を決める、書評バトル形式の読書会です。
輪読会方式の読書会
輪読会方式の読書会は、全員で本を持ち寄って、全員で一冊の本を熟読するという開催形式の読書会です。
発表型とは違い、お互いにシェアし合うのではなく、持ち寄った本を「読む」ことが目的の会です。
テーマ本有りかテーマ本無しによって知識が異なる
また、読書会は本の選び方でも違いが出てきます。
主催者がテーマ本を決める形式か、参加者が自由に本を選んで持ってくるテーマ本無しの開催方式があります。
それぞれの方式により、学べる知識の種類が違います。
- テーマ本がある読書会は「狭く深く知識を学びたい人向け」
- 参加者が自由に本を持ち寄るテーマ本無しの読書会は「広く浅く知識を学びたい人向け」
それぞれの違いを理解しましょう
テーマ本有りの方式「1つの本について深く理解する」
テーマ本有りの方式は、読書会で扱う本が決まっていて、参加者全員がその本を用意して参加する読書会のことです。
テーマ本有りの方式は、参加者でその本で感じたことなどを話し合い、一つの本についての深い理解が目的です。
テーマ本なしのフリー方式「参加者が自由に本を選ぶ方式」
テーマ本有りの方式とは真逆なのが、参加者が自由に本を選ぶフリーの方式です。
参加者が自由に本を選ぶフリーの方式は、多様な本が集まるので、自分一人では絶対に手に取らないような新しい本と出会える可能性が高く、広く浅い知識、視点を身につけることができます。
また、自分が過去に読んだ本のアウトプットの場にも活用できるため、自分が今読んでいる本を持っていって話すだけで良いので、気軽な気持ちで参加できます。
ちなみに、本から得た知識をアウトプットすれば、本の内容を記憶しやすいという研究結果もあります。読書会を気軽に有効活用したいのであれば、参加者が自由に本を選んで持ち寄るフリーの方式がオススメです。
読書会はどう選んだらいい?
読書会の開催方式を話すと「どの読書会が私にぴったりですか?」と聞かれることが多いです。
どの読書会があなたにぴったりかは、参加経験によって異なります。
ちなみに、輪読会方式の読書会は勉強色が強すぎるので、これについて真剣に勉強したい!というものがある方は輪読型の読書会がオススメです。
読書会に参加したことのない方「参加者が自由に本を持ってくる発表型」
読書会初参加の方には「参加者が自由に本を持ってくる発表型」の読書会がぴったりです。
読書会に参加したことのない方がテーマ本の読書会に参加した場合に常連の方の発表のレベルの高さに驚きます。
テーマ本が設定され、専門家が参加者にいるケースもあり、「会話を挟む余地がない...」と感じて帰ってきてしまう恐れがあります。
参加者が自由に本を持ってくる形式は、自分が発表する本を自分が一番知っている状態で読書会に参加できるので、心の余裕を持つことができます。初参加の読書会でも楽しむことができるでしょう。
読書会にまだ参加したことのない方は心の余裕を持つためにも、参加者が自由に本を持ってくるテーマフリーの方式がオススメです。
読書会熟練者の方は「テーマ本がある発表型」
読書会に何度か参加したことがあり、プレゼンをより磨きたいと考えている方は「ビブリオバトル」がおすすめです。
ビブリオバトルは自分のプレゼンを聞く人の心が動いたかを、投票という形で確認できます。
プレゼンスキルについての適正なフィードバックがあるのがビブリオバトルの特徴です。
読書会に数回参加して、プレゼンをより磨いていきたいと考える方はビブリオバトルに参加すると良いでしょう。
あなたにぴったり読書会を見つけよう
ここまで長文を読んでくださり、ありがとうございます。参加経験別にオススメの読書会を解説しましたが、一番オススメの読書会はあなたにあった読書会です。
あなたにぴったり読書会を見つけられない場合は他の読書会に参加しても良いでしょう。
ちなみに、参加した読書会があなたにぴったりかどうかは、主催者の方の雰囲気やそこに参加される方々とのフィーリングがあうかどうかだと思います。具体的な読書会で「この読書会があなたにぴったり!」というのは特にありません。
もし、あなたにあった読書会を見つけた場合は、その読書会に参加し続けるのが個人的に良いと思います。なぜなら、なかなか自分が居心地が良いと感じる読書会というのを見つけるのは難しいからです。
もしも、自分に合った読書会がなければ自分で主催してみると良いでしょう。読書会参加1回で事業1年分の経験や知識が得られる、と読書会の第一人者である神田昌典さんもおっしゃっています。さらに、読書会は学びが得られるだけでなく、シンプルに楽しいので、多くの方が読書会にの価値に気づいてくれると嬉しいです。
参加してくださった方のご感想は、こちらから見ることができます。
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